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by sakura-747
| 2009-07-05 10:22
| 謳
終電
誰かが用意した大きな花束が
君の手に渡るまで
僕は信じられなかった
宥めすかしたような微笑
今も 忘れない
いつも ふざけたフリで肩を抱くと
君は本気で嫌がった
誤解を解いたあの夜に
ちゃんと告げるべきだった
一緒に歩もう・・・
最終電車
どちらからともなく握った手
僕は まだ 忘れられない
Once a year
一枚の葉書
まだ 独りでいることの通知
勝負は私の勝ちだね
同期のSAKURA
酔うとキス魔の憎めない彼女と
八重歯の陽気なあの彼は
可愛い パパとママになった
髪の綺麗なあの子は会社を乗り換え
よくあるOL生活を
笑顔の彼女の愛は8年越し
今年は実を結びそう
そして あなたは 僅かな休日
ハーレに乗って風になる
‘じゃじゃ馬馴らし’は失格だけど
ホントの意味で 同期のSAKURA
今度集まる いつもの飲み屋
仕事の愚痴なら聞いてあげる
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君への追伸
配属先が異なっていたならば 我慢はしなかったと思う
興味が無さそうに見えたのでしょう?
気付くだろうか・・・
浮き足立った私たちnewfacesの
くだらない 子供染みたお祭り騒ぎも治まって久しい頃
初めて君と二人で立ち寄った店は 軽量鉄骨な居酒屋
他愛無い話に盛り上がり 空き続ける二人のジョッキ
全く酔えない私
ふと言ってみた
「 嬉しかったんだよね 」
直ぐ様高笑いの私を直視
まるで 目覚めて夢に動揺している君
「もう違うんでしょう? あの時の話なんだよね?」
それでも過去を後悔する君が
「今は違うんでしょう?」
自信無さそうに繰り返した
ほら、不合格!!
精々仲良くお仕事しましょう
常に人気NO.1の君が
一度でも断られたことがなかったのは 見て取れた
だから 恋愛スキルは意外と低い
仕事も恋も 抜け目無く手に入れる力強さに
私は絆される
ピンボケの写真を破り捨てたのは その日の深夜
肩に廻された腕と 恥ずかしそうな表情の自分
私もこんな顔するんだ ・・・
色々馬鹿馬鹿しくなって鼻で笑った
涙は一適も出なかった
どちらが勝ったのか負けたのか
たぶん あれだけ惚れあっておきながら
結論を出したわたしも
得体の知れない誰かに持っていかれたあなたも
お互いが敗者
懐かしさのあまりなのか 確認なのか 何なのか
葉書を書く君も 容姿に似合わず 不恰好
それに勝ったような顔で葉書を捨てたわたしも 不恰好
やっと最近笑える
蒼かったね
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by sakura-747
| 2009-06-11 10:08
| 詩